本日掃除していて発掘したのがこの本。当時はMacの未来においてインテル機というかWindowsマシンより面白い未来を期待しておりました。
この頃のアップルはネクストを買収したばかりの時期。次世代Mac OSの開発に頓挫しどうしょうもなくなっている時期ですわな。この頃だとまだ最初の専門学校時代でPowerMac 7600/120あたりを使っている頃か。
ハード編では当時のインテル陣営を圧倒。PowerPCは同一の周波数ならPentiumやPentium Proに匹敵する性能をもち更に高い周波数で動作可能。CPU性能だけでいえばWindowsパソコンの上を行く状態でした。
この時期ですとPowerPC 603eとPentium、PowerPC604eとPentium Proの比較のグラフがあったりします。そしてこの当時だと300Mhzにも到達していない時代にエクスポネンシャル・テクノロジーのPowerPC互換チップ「X704」は500MHzが凄いぞ、という話も書いてあります。
当時のMac、一般的なDOS/V機に比べメモリスロットが多く大容量メモリを搭載出来た反面、外部バスクロックがDOS/Vが60MHzか66MHzだったのに対しMacは40~50MHzだったんですね。
しかしこの頃はMac互換機がありました。そしてCHRPならオープンな規格なので例えばモトローラ-のYellowknifeなどでは外部メモリクロックは66、もしくは75MHzを実現予定だったという。
Mac互換機、消滅したので結局日の出は見ませんでしたが。
更には当時、流行るかもしれなかったマルチメディアプロセッサ搭載によりMMXのペンティアムより遙かに高い性能を実現しようとしていた話が掲載されています。この頃、アップルはフィリップスが開発するマルチメディアチップ「TriMedia(トライメディア)」を搭載するPCIボード(開発コードネーム FireDrill)を標準搭載する事により、そのボードが搭載する「TriMedia(トライメディア)TM-1」100MHz×2、8MBシンクロナスDRAM、IEEE1394(FireWire)によりMPEG2再生はもとより、DVC(Digital Video Cassette)とモーションJEPGを用いたビデオ編集まで行える。MMXを使ったシステムの10~100倍の性能を持つ、というのが予定されていたみたい。SIMDに加えVLIWという技術を採用。
時期Power Mac「Power Express」に搭載される予定だったとの事ですが結局実現しませんでしたね。
それらの機能はPowerPC G4によるAltiVec(アルタベック)もといVelocity Engine(ベロシティ・エンジン)で実現されました。
Mac OSの話では当時のWindows95と比べてやばいべや、みたいなのが書いてありますね。そこで次世代OSRhapsodyでWindowsNTを超えるという記事が書いております。
これは200x年で実現したとはいえ、確かにWindowsNTを超えるOSにはなったのではないかと思います。
当時の事を思い出しました。