平成21年3月10日(火)の日経朝刊のインタビュー領空侵犯で神鋼電機会長 佐伯弘文氏の記事がありました。タイトルは「移民受け入れ慎重に 雇用ミスマッチ解消を」。海外移民受け入れに慎重論を唱えている人で特に単純労働に関しては受け入れるべきではないと話をしております。「労働力が足りないから移民を受け入れる」は人間を労働力としてしか見ていない、外国人に対しても失礼な話だと思います、と。
英国やドイツ、フランス等の欧州先進国から数々の話を聞いて彼らは一様に「移民を受け入れたのは失敗だった。日本は受け入れるべきではない」と話しているという。
結局、移民を受け入れ安くは雇い入れられるかもしれないが
・移民やその子弟の教育
・社会保障
・治安維持
これらに莫大な費用がかかりマクロ的な「移民は安い労働力」とはならない。
失業者やニートがたくさんいるのに労働力が足りないというのもおかしな話で問題は雇用のミスマッチ。介護とかも報酬を3%引き上がるじゃなくて2~3割引き上げるとか大胆にやれば人は集まるだろうしそもそも2050年までには3000万人の人口が減少しこれをすべて移民で補うには無理がある。
人口減少に対応できるように産業構造の転換を急ぐべき、か。
私もそう思う。
失業率0%で人が足りないとか言うならまだしも介護とか農業じゃ人が足りない、飲食店などもそうで人が足りないのに人が来ない。
介護は資格が必要な場合もあるし飲食店は給料が安いかもしれない、そういう所をどうにか転換して現状で存在する人的資源をうまく使った方が海外の失敗例を見てもうまくいくと思うのです。
もちろん、新しい風を入れる工夫も必要で既存の制度ではまだまだかもしれませんが時間が解決してくれるのではないかと思う。海外の優秀な人が日本を魅力のある場所だと思ってたくさんの人がやってくるようにすればいいわけでそういう人達が思うのがカオスがいいのが治安がよくて綺麗で保守的な考えはありつつも新しいことを飲み込み自分のものとしてしまう風土か?
2009/04/19追記
現実的には保護主義だのなんだので結局は体の良い雇用の調整弁(日本でいえば派遣だわな)として使われている感じになってしまい各所で問題が起きている状態。これこそ
>「労働力が足りないから移民を受け入れる」は人間を
>労働力としてしか見ていない、外国人に対しても失礼な話
ですね。
人の流れは必要、海外からの送金がないと経済が成り立たない国もある。そういう所こそ内需を増やすように世界が協力してやらなきゃならんのではないか?と思いますね。
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