2012年8月28日の日経産業新聞の記事です。東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究所部長 渥美由喜さんによる記事です。
仕事と生活軸の強弱で社員を4タイプに分類。「イキイキ社員」、「バリバリ社員」、「ヌクヌク社員」、「ダラダラ社員」。会社に増やしたいのはイキイキ社員。仕事も生活も重視し、時間当たりの生産性が高い。
生活軽視・仕事重視のバリバリ社員は高度成長期に多かったタイプ。ただ5時から社員に揶揄されるように日中はダラダラ働く偽装バリバリも多い。
1日の生産性カーブを描くと偽装バリバリ型の生産性は夕方に頂点を向かえるものの、飲みに行ったり夕飯を食べに行ったりして生産性は大きく下がる。家に帰ればいいのにまた職場に戻ってきて遅くまで頑張ってるアピールにせいをだす。そして翌日の午前中は生産性が上がらない悪循環に。
これに対しイキイキ社員の生産性は垂直立ち上げ・つるべ落としの線を描く。
優秀な社員には仕事が集まる。上司の覚えがめでたく、同僚や部下からの信頼も厚いタイプは過労バリバリになりやすいという。
「このようなタイプには、絶えず突発的な業務が降ってくる。どんなに優秀な人でも業務が中断されると生産性は下がる。頑張って生産性を上げても、また中断される。精神的ストレスは大きく肉体的にもハードだ。最近では過労で燃え尽きてうつになる人も出てきた」
ここ、重要だよなぁと思いました。なので作業に集中出来るような環境を整えるのにはやはり管理職の業務管理スキル向上が必須となる。
ただ管理職に到達した人はプレイヤーとして優秀な場合が多く、生産性が低い部下を抱えた場合には生産性の低い部下の生産性向上を図るより、自分の身体を動かして解決を図るか、生産性の高い部下をいっそう鍛えようとしてしまう。
詳細は記事を読んでいただくとして管理能力、中間管理職の重要性が大変わかりやすい記事でございました。
作業が中断されると・・・という面の話は
★VB経営虎の巻「個人商店からの脱皮 会議体制整備、社員30人メド」(2011年02月13日 (日曜日))
「オーナーが何か気になった時に、幹部を呼びつけるというやり方を続けていると、組織の生産性を落とすだけでなく、幹部社員の質を落とすことになる。幹部社員が自分で考え、主体的に仕事をするようになると、当然ながら、自分の時間の割り振りを計画する。ところが、それに構わずオーナーからの呼び出しが日常的にある。そうなると自分の計画が立てられない。いきおい、指示待ちになってしまう。」
という所にも共通しますよね。ようはマネジメントの重要性、部下がいれば社長だろうか中間管理職だろうがどこにも必要ってのが実感出来ます。