こちらもだいぶ前に買った雑誌です。電子版で。
1990年代~2000年代前半で年収1000万を超えていたシステムエンジニアのお話も。多い時は3000万にも達したが会社に管理職になるように言われ、それが嫌だったのでフリーランスの道へ。そこが貧困への入口。IT業界は技術革新が早く、求められるスキルも次々変わる。
この方がコンピューターを学んだ頃とは思想も全然違う上、若い人達は人件費が安いし、仕事をこなすスピードも速いため、太刀打ちが出来ない状態に・・・・
2000年問題が終わると仕事は激減、貯蓄もなくなり、警備員としての仕事についたが激務で2年で退職。プログラミングの仕事をしたいと派遣に登録するもリーマンショックで仕事なし。
生命保険の解約返戻金、消費者金融の借金でなんとか生活していたがそれも尽きて生活保護に。
更にうつ病もあり・・・・
社会保障制度はそれなりにあるものの、それを過ぎればあるのは生活保護だけ。
欧州のように制度分けた方がいいんじゃね?的な話も。
例えばドイツだと
・病気や障害等を抱えて通常の就労が難しい人向けに「社会扶助」
・就労が可能な生活困窮者向けに「求職者所得補償制度」
と分かれているんだそうな。
本当に働けない人も比較的働ける生活困窮者も同一制度使ってりゃ、そりゃ後者へのスティグマ(負の印象)も増すじゃろ、と。
4月から生活困窮者自立支援法が施行されましたが、果たしてどうなるか・・・・・
このやり方はうまいね。>生活保護受給者を納税者に 釧路市で減少 自立はまず生活支援から :日本経済新聞 http://t.co/w9MNg4m57X
— 封神龍(ご注文はお酒ですか?) (@yuumediatown) 2015, 3月 30
あと高齢者の貧困も。国民年金だけだと普通に暮らしていけないよな、あれ。それすらない人もいるし・・・・
子育て家庭の困窮の話も。
特にシングルマザーの世帯が厳しい。
にしてもDV等の原因で分かれる人が多そうに見えるけど、男女ともにパートナーはしっかり見て判断しないとあっと言う間に転がり落ちるわね・・・・
貧困をエリア別に調べてみる記事も面白い。貧困が少ない県も。貧困率ワーストは上から沖縄、大阪、徳島、鹿児島、京都。
貧困率が低いのは上から富山、福井、岐阜、滋賀、石川。北陸は凄いな。
北海道の事も書いてあるんだけど、貧困率は16.4%。その理由は建設需要が縮小した後、良質な雇用の受け皿が見つからないのが原因だとか。
公共事業の仕事が途絶えた地方を離れ、みんな札幌に。札幌であれば介護などの受け皿はあるが給料は高くない。そうなるとどうなるかというと内地を目指すわけで東京などの大都市へ若い男が行ってしまう。
という事で札幌の女性比率は全国政令指定都市の中でもっとも高く、女性100人に対して男性88.2人。
逆に福井などがなんで貧困率が低いのかというと、祖父母の時代から共働きが多かったから、のようで。
女性が働くのが昔から当たり前だったのですね。
それでも悩みはあり、同じく大都市圏に若い人達が行ってしまう事みたいで・・・・・
派遣の話も。
すぐに働けるから派遣を選択してしまう。確かに自分もやってみて思ったけどすぐ決まってすぐ働けるおんね。
派遣に関してももう少し訓練とか教育がスムーズに出来るような動きになってほしいでございますわね。
そんな感じ。