【移動がいい事なのは個人的にも肯定】長倉 顕太 (著)「移動する人はうまくいく Kindle版」購入、書評というか感想

電車の中の広告で知ったんだっけかな?という事で興味があったので
長倉 顕太 (著)「移動する人はうまくいく Kindle版」(アフィリエイトリンクです)
長倉 顕太 (著)「移動する人はうまくいく Kindle版」表紙

Amazonで電子書籍版(Kindle版)を購入しました。この方の移動というのはもう引っ越しレベル、根本から環境変えよう、という話ですね。というかそれに慣れよう、と。それが自分の成長に繋がり、しいては収入増に繋がる、と。
私の場合、今の仕事では様々なお客様先に行くので東京都内、首都圏の移動は毎日していますがそれは単に同じような作業を移動しながらやっているだけの事。それはそれで好きではあるんですがこの本に書いてあるとおり引っ越しを伴う移動は「環境→感情→行動」を発現させる方法ですよね。簡単にいえば高校デビューか。
私の場合だと引っ越しは北海道札幌で3回か?そして上京という人生一大イベントがあり、都心部に4年(引っ越しは4回かな)住んだあと、その後は東京都の郊外、多摩エリアへ引っ越し、その後1回引っ越しで今に至るわけですが北海道→東京が相当インパクトが大きかっただけに、その後に大きな移動を自主的に繰り返していればもっと面白い事もあったかもな、と。
なので自分で出来るとは言わないけれども移動の影響による行動の変異は個人的には肯定でございます。

この本を見ていて
移住で「生まれなおす」(2010年05月01日 (土曜日))
こちらの記事も思い出しました。
「別の国に住み、知らない言葉を学び、違う物を食べる。この試みがうまくいった時、人はたぶん生まれなおすことが出来る」という話があり「人間が文化を作るのではない。土地の性格が人間を作り、その人間が文化を作るのです。」

成長とか収入とかそういうのが書いてあるわけではないけれども、根本の部分は同じに思える。

あとは引用と感想。

P14
今日も嫌なことばかりの日本
「また、正義や道徳を楯として、日本人に不利になるような世論をつくろうとするメディアも多くある。」

不幸が金になる業界ですからね・・・・ジャーナリストは。
あとは
News Diet(ニュースダイエット)(情報があふれる世界でよりよく生きる方法)を読んで(2021年08月10日 (火曜日))
も思い出しますね。自分ではどうしょうもないようなニュース、気にしててもしょうがないというか。


P25
移動することで「才能」「能力」が開花する
「やりたいことがないのも、ありきたりな夢を語るのも、すべては自分の「好き嫌い」を感じる能力が低下しているからで、センサーが壊れてしまっているのが原因だ。」
「自分の感覚を取り戻すためにも、センサーを強制的に再起動せざるを得ない環境に身を置くしかない。その時に有効なのが、行った事のない所に行くこと、全く違う環境に行く事」
カルチャーショック受けてもセンサー再起動だろうからケンミンSHOW見てていろんな地方に行きたい、という感覚の方ならやはり転居を伴う移動は楽しいでしょうねぇ。
あと漫画 封神演義でも聞仲が言ってましたしねぇ。「理想を語るにはそれに見合う力が必要だ、お前達にはそれがない」
・・・・・あんま関係ないか。

P29
なぜ、移動すればするほど収入が上がるのか?
「前述したように、移動しまくることで感覚が研ぎ澄まされ、今まで見えなかったものが見えるようになった。常識、世間体、同調圧力によって、見えなくなっていたもの、感じられなくなっていたものがわかるようになった。」
そういう意味では大手企業の異動(特に地方への)ってそれこそ仕事以外では強制環境移行だから成長には意味ある事なのかもしれないわね。というか実際に意味あるんだろうね。

P37
私達が行動できない根本的な理由
「私が不思議に思うのは、「退屈な人生に嫌気がさしている」と言いながら、安定も同時に求める人が多いことだ」
「安定していそうな会社員や、医療関係者、地方公務員を洗濯してしまう。これらの仕事が悪いといってるのではない。もちろん積極的になりたいのならいい。しかし、消去方的にこれらを選ばされているのなら問題だ。安定を重要視する洗脳教育を受けることにより、自分に制限をかける人間が作られていく。実はこれは国の未来にとても良くない。なぜなら、医療関係の大半は老人に対するものだし、地方なんて老人ばかりだからだ。つまり、若い労働力が老人のために使われているという事。未来ある者の能力や時間を未来の老人に投資されてしまっている。日本が没落している原因の一つがここにある。」
つい先日も


こんな事、ありましたもんね。


P73
あなたの選択肢を奪い、身動きできなくするもの
「私は人生の豊かさは「選択肢の多さ」だと思っている。なぜなら、人は選択肢を失った時に生きる希望を失うからだ。どんなにお金を持っていても、一生牢獄にいるなら絶望しかないだろう」
マイホームのローンで身動くが取れなくなった世代が常にイライラしているというお話も紹介されており、まあそうよねぇ・・・・・・マイホームもそうだが身動きしずらくなる現代の環境が日本の成長機会を失わせているというのもあるのかもなぁ。確かに海外から日本に来ている人の知り合いとかだと経済の問題ですぐに他の国に行ったりするし、他国に普通に知り合いいるよね・・・・・

P78
キャラクターによって能力が変わる
「私がどんどん引っ越そうと言うと「子供がいる人はどうするんですか?」と質問を受け取る事がある。私の答えは「そんなこと、気にしなくていい、だ」」
こればっかりは自分の人生だけは考えられない・・・・・自分と同じく環境移行にならすという意味で子供の頃から、というのであればいいんだけど、それは子供が自分の意志でできるようになってからやってほしい。なので引っ越しというよりかは後々出てくるけど、個人的には多地域居住、が理想かな。
「私はアメリカの教育を見ていていいなと思うのは、ホームスクールでもいいという事。つまり、学校に行かなくてもいいし、オンラインスクールが多くあるし、合わなければ転校するのに抵抗がないし、学年を上げる事も下げる事も出来る、というように選択肢が日本に比べて大きい。~略~いじめられたり、先生と打つ手がある。もちろん、地域的に恵まれていたり、経済的に恵まれているのが前提かもしれないが、日本の場合はむしろ選択肢をなくす制度が多いように感じる。」
ここでも選択肢、ね。家を買ったら動けなくなって選択肢が少なくなる、という部分でもやはりマイホームの考え方だとあれなのかな。


P82
めんどうくさいを克服し、15年間移動し続けたコツ
「多地域居住をすれば、子供を転校させない事も可能だ。例えば、平日は東京の学校に通い、終末は田舎で過ごす事も可能だし、その逆もしかり。私はこの多地域居住という考え方が気に入っていて、何より脳がリフレッシュされる感覚がいい。そして第二章で書いたとおり移動時間に集中できるのもいい」
強制的に移動時間が出来れば本を読む、パソコンを開ける状況なら仕事をする、もできるもんねぇ。ただ単に移動時間を増やしたといっても今の私の仕事の場合、PC設定なのでそれだけならそんなに疲れないのでしょうが重たい荷物持って、そしてなおかつ東京の通勤列車ですともう疲れ切っちゃって読書どころじゃなくなっております。そういう環境も改善できりゃ、ええんだろうけどね。

P87
「地方には、科目やテストや成績表がない学校があったりもする。それでも、学校として文科省に認められるという。そのようないくつかの学校を扱った「夢みる小学校」というドキュメンタリー映画があるので、参考にするといい」
へぇ。


P96 P97
会社を辞める。これが、人生最高の戦略である。
「人は弱いから何らかの価値観を持たないと何も判断できなくなってしまう。その結果、神や宗教を作り出したり、お金を信じるようになっている。」
「とはいえ、生きる基準が必要だから、私は「選択肢を増やす」というのを基準にするべきだと言っている。」
動くにも何かの基準が必要よね。


P99 P100
会社員には与えられない3つの選択肢
「日本社会では「誰と働くか」「どこで働くか」「いつ働くか」を選べないという異常事態が当たり前のこととされている事だ」
「パンデミック以降、リモートワークをはじめとして、柔軟な働き方を認める会社も出て来たが、まだまだ一部だ。もし、会社員のメリットがあるとしたら、リモートワークが認められていること、尊敬できる上司がいることが条件になる。しかし、そんな人はわずかしかいないだろう」
自由に動くためには雇われではなく、自分で事業を立ち上げるしかない。私も自営業ではありますが、そこまで自由に動ける環境にはないですね、それをどうにかすべきなのだろう。


P101
「働いた以下のお金しかもらえない」仕組みの中で頑張るのはやめよう
「転職では雇われていることに変わりはないし、働き方は選べても上司は選べないだろう。副業では多くの人は本気になれない。そんな人をたくさん見てきた。もちろん、副業でうまくいく人もいるかもしれないが、それは意志の強い一部の人だけだ。私は、凡人は意志の力を信じてはいけないといつも教えている。だから転職も副業も手を出すだけ時間の無駄だ。」
凄いやりたい事がある、という人の意志は凄いものだけれどもそれなら副業とかじゃなくて本業でやるべきだし、意志に委ねる方針は避けるべきかな。

P104
スキルがなくても稼げるビジネスとは
「最善の選択ではなく、選択を最善にしよう」
なんか、「決断は自分が選んだベスト、それを信じて」を思い出したな。
「私は「何をやるか」をあまり重視していない。「誰と働くか」「どこで働くか」「いつ働くか」を重視している。ここを決めれば、やることは決まってくる。」
重要な言葉ね。

P107
「何をやるか」にフォーカスすると失敗する
「よく起業セミナーの(?_?)愛用に「自分の強みを探そう」みたいのがあるけど、それだと結局は過去の延長線上の人生と変わらなくなる。そして忘れがちなのが、「環境からすべては生み出される」という事だ。だから私は「誰といるか」「どこにいるか」に徹底的にこだわってきた。」
「人間は環境に適用する生物だから、いつも「良い環境にいれば必ず良い結果が生まれる。「何」をやるかではなく、「環境」を徹底的に意識する。そこさえ外さなければ、人生は絶対にうまいくいく」
そうそう、自己啓発系の本や情報は自分の強み、それを活かす方向にすすむのだけれど、それでは駄目、と。


P120
「移動ありきの人生」が、他者と違う視点を与えてくれる
「移動すると、当たり前じゃ当たり前じゃなくなる。他人と違う視点が手に入るから他人と違う人生になる。だから、面白いコンテンツも作れるようになる。結局、私達の脳はいつも同じ場所にいると、何も考えなくなり、何も感じられなくなる」
なんかで見たクリエイティブは移動距離に比例する、を思い出しますね。

P127
あなたのキャラクターは誰に決められた?=親
「ただ、親の影響を排除するのは本当に難しい。私の場合、父親は20年以上前に亡くなり、他の家族とも長い期間にわたり連絡をとっていないにも関わらず、時折、父親の影響を感じる事がある。「親は100%間違っている」という本を書いている私でさえそうなので、この事を強く意識していない人が親の影響下から逃れるのは容易ではない」
「人は思い出す手がかりがなければ、何も思い出さないものだのだ」
捨てる、という部分で
漫画 バーテンダー14巻(2009年07月04日 (土曜日))
「プロになるという事は現実の中で何かを捨てるという事、例えばかつて抱いた夢、理想、憧れ・・・。必要なのは捨てる辛さ、痛みに耐え現実に学ぶという事。そこからプロの本当の成長が始まる。だからこそムダに捨てない、活かすために捨てる」
葛原さんの台詞を思い出す。

P129 P130
私達は「過去との整合性」をとろうとする
「移動することで、「過去を知っている人」「過去によるコントロール」から逃れる事ができる。結局、そこからしか「新しい人生」は始まらない。いや、もっといえば、そこからしか「自分の人生」は始まらないと言ってもいいだろう。まずは、過去から逃れる環境に異動することだ。」


P136
都合の良い未来との整合性をとれ!
「現実を動かすのは「ワクワク」ではなく「コツコツ」だからだ。コツコツと淡々とやったことしか現実を動かさないのは理解できるはずだ。感情は熱しやすく冷めやすい。今日好きだった事が一年後に好きとは限らない。だから、感情を動機にしていしまうと、あっちに行ったりこっちに行ったりする人生になり、他人に翻弄されることになる」

P142
アップデートの合い言葉は「初体験」
「選択肢を増やすためには知識と経験をとにかくアップデートし続けることが重要なわけだが、そのためにやるべきことは「初体験」をし続けることしかない。 人というのは環境にどんどん慣れていく生き物で、慣れていくと何も考えなくなる。だから、「移動しろ」というのが本書のテーマであるわけだ。本当に多くの人が何も考えずに生きているし、生きていけてしまうのが日本だからだ。 その中でそうならないために毎日、明確な行動指針を持つことが重要だ。 「目的=選択肢を増やす」 「手段=知識と経験をとにかくアップデートする」(初体験をし続ける) ということ。何かを決めるときは、「知らないこと」「やったことがないこと」を選ぶというだけのことだ。 もちろん、あなたの脳は抵抗するだろう。脳というのは、新しいことが大嫌いだからだ。だから、脳は「不安」をつくり出す。あなたの脳は「やらない理由」を創造しまくる。 でも、安心してほしい。それはあくまでも脳の習性であって、脳が自分の機能を果たしているにすぎない。 部屋の温度が暑くなったから、汗をかくのと同じだ。新しいことをやろうとしたから、不安を考えるというだけのこと。汗を拭うように、不安も拭えばいい。 それでもなかなか一歩が踏み出せない人が多いのも知っている。そんな人はよく考えてみてほしい。」
なんだかんだで理由をつけて動けない方向に進もうとしてしまいますもんね・・・・・・

P163
YouTubeは見ない
「いろいろなメディアがある中で、YouTubeとTikTokは観ない方がいい。理由は簡単だ。何も考えない人間になってしまうからだ。今すぐスマホからこの二つのアプリは消すべきだ。動画は何も考えず観れてしまう。そして、脳は楽したいから、動画が大好物だ。その結果、どんどんハマっていく。これは脳の性質だから意志の力では抵抗できない。そのため、意識して避けるしかない。特に子供にはこのふたつは見せないようにするべきだ」
Youtubeはそんなに観ないし、TikTokはアプリすら入れていないが、Twitterを延々と見てしまうんだよなぁ・・・・・

P167
1日1冊読書する
「良い出会いが欲しいのなら、教養のレベルを上げないと難しい。自分のレベルと同等の人としか出会えないのが、私達の生きている世界だからだ。詐欺話に騙される人は、「すごい人に出会った」みたいな事を言う。当然、そんな人は凄い人に会えないし、本当にすごい人は会わないだろう。例えば、マーケティングについで知らない人は、目の前にマーケティングの専門家がいても気づけない。知識が無いから見えないわけだ。出会いは自分のレベルによって決まる。そのためにも読書は必須だし、1日一冊読めるくらいになるべきだ。」
詐欺話に騙される人は、「すごい人に出会った」みたいな事を言う、マルチとかハマる人は特にそうよね。この辺は陰謀論関係も同じ事が言えるかもしれない。

P174
国に頼らず生きる意識を持つ
「そんな中で感じるのは、日本全国津々浦々まで助成金で成り立っているのではないかということ。すべtねお助成金が悪いとは思わないが、そのせいで財政はどんどん逼迫していく」
これは確かに感じるね。何かサービス造りだすにも何かを売るにもこの機会に買えば助成金が出てお得に購入出来ますよとかたくさんあるもんね・・・・・


何か忘れていたものを思い出させてくれたような本でございました。お薦めです。