昨日の日経朝刊に「熱帯都市を冷やせ」という事で街を冷やすための工夫を紹介した記事がありました。最初に紹介されていた技術がビルの外壁に水を流す物。でも垂直の壁に水を流せば流れ落ちてしまいます、その問題の解消に使われたのが光触媒。光触媒を壁に塗って水を流せば0.1ミリほどの薄い膜となって広がり打ち水原理と同じように表面の熱を奪いながら蒸発し続け外壁ばかりか屋内も冷やすという。光に当たることで汚れや臭いを分解する光触媒ですがこんな使い方もあったんですね。壁に使われている事が多いとは聞きましたけどこういう使い方は初めて聞いた。
この光触媒という技術、なんだか凄い可能性を秘めているように思えます。基本的に光が当たることにより強力な酸化力が生まれ接触する有機化合物や細菌などの有害物質を除去することができる環境浄化材料なのですがWBSでも何度か取り上げられていますし大気浄化、脱臭、浄水、抗菌、防汚と様々な機能を持ちます。
何かエネルギーが必要というわけでもなく光を当てるだけ。
面白いもんですね。
他には北海道から持ってきた氷で冷やす、というのが紹介されていました。国会議事堂も昔は氷で冷やした井戸水で冷房していたんだそうです。
運ぶのにはコストがかかりますが電気やガスで冷房をしてもヒートアイランドを加速するだけ。冬の間の冷気を使えばそういう事もありますまい。・・・・でも運ぶエネルギーで結局同じ事になっていたりして・・・
最初に紹介している光触媒だけど、水の消費が結構デカイという事で打ち水の時に使うような余剰の水?を使えるようになればこういった技術も普及が進むのではないかというのも書いてありました。水道そのまま使えばそれこそ金かかるしね・・・