本屋で週刊東洋経済 2008 7/12号「地球は本当に危ないか?(経済で読む「温暖化」の真相)」を買ってきました。ちょうどサミットもやっているわけですけど温暖化に関連する経済的な面からのお話でございます。
・・・・なんというか京都議定書の奴もそうだけど欧米、各発展途上国も本当にしたたか。日本はアホ過ぎるというよりかはお人好しすぎるといった方が良いでしょうか?京都議定書で定められた状態にするには海外から排出権を買うしかない。京都議定書当時は欧州は東欧が融合したばかりでそれらの国の施設を最新のものにするだけでもかなりの二酸化炭素排出が抑制出来る上、東欧の国々は当時からそんな量を排出していたわけじゃないので合意しても十分に目標達成が可能。一方の日本は既に雑巾を絞りきった状態に燃費削減を行っていたのに更に削減なんて約束したもんだからまあ・・・・今みたいな状態に。イギリスは排出削減目標は達するようですがそれ以上に排出権を買い求めている、なぜか?日本に転売するためと。
アメリカが入ってこなかったのはEU勢には追い風。自分たちのスタンダードを世界標準に持って行くことが出来る。どうせアメリカだって最終的には削減を検討せざるを得ないわけだから業界標準という事で先行しておけばメリットも大きい。
いろんな温暖化の話はありますがその逆の話も。別に昔から氷河期、温暖期を地球は繰り返してきたわけでそんな問題でもないという考え方も。グリーンランドが昔は名前の通りに緑が茂っていた所であったのは事実だしそれぞれの時代で生態系は生き延びてきたわけだしそんな人類が考えるべき事なのかと(数万、数十万、数百万年かけてそれらは確かにあったが人類によるCO2排出によるこれほど急激な温暖化は過去にないわけでそれはどうよ、という話も)。
そもそも太陽の活動が弱くなってきてこれからは氷河期に入っていく時代でもある、更には少ないCO2を奪い合って植物が育ってきていて現在でも今までの時代に比べれば少ないとも言えるわけで氷河期に入ってくれば人類が排出している二酸化炭素だけでも足りなくなる可能性が、という話も書いてありました。
更には今の時代、寒波で死んでいる人間の方が遙かに多く熱波での死人が注目されるが温暖化すれば寒波での死人がかなり減り、熱波では多少増えようともプラスマイナスを見ると助かる人の方が多いようだ。
考えは様々ですが実際に環境の変化を実感するとやっぱり自分でも少しはエコな事をしたいと思うわけですけれどもやっぱ暑いとエアコン使っちゃうしパソコンは複数台同時に使う以上、電力も使っちゃうしその他その他。
というか私が東京に出てきたのは1996年ですがそれから比べれば東京でもかなり環境が変わったなという印象を受けております。ヒートアイランドもともかくいきなりの集中豪雨とか東京に来た数年はあまりなかった印象があるのに2000年頃からだろうか?増えたような印象があります。
環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態
山形 浩生