先日、外務省から30年経過した外交文書が21回目の公開となりましたが(国の安全、相手国との信頼関係、交渉上の利益、個人の利益に支障があると判断されると公開されない)面白いですな。当時の佐藤首相は中国と有事の場合(通常兵器による攻撃を受けただけでも)は中国への先制核攻撃を要請していたり、外務省が核を持たないと宣言するとは現実的にどうか、と考えていたり。
なんというか理想論が形になり平和国家を体面上保っておりますけど現実的な事をやっているのはどちらかと考えると今回公開された文章の方な気がします。
12月22日の日経朝刊を見てこのエントリ書いておりますけどその辺の話以外にも掲載されており「幻のインドネシア停戦監視団」というのも紹介されてました。1960年代のマレーシア紛争でインドネシアのスカルノ大統領が日本に停戦監視団の派遣を要請し「日本が停戦を監視するなら直ちに(撤兵)同意する」と提案していたそうです。大戦が終わりわずか20年も経たないうちに紛争地での平和貢献を求められたのもそうだけど日本が停戦を監視するなら撤退するって信頼されてたのかね?それとも別の思惑が?
日本側としては「日本一国よりもタイなどと共同して監視団を構成するのが良かろう。文官で構成し得ると了解する」と応じアメリカ(ロバート・ケネディ米司法長官)も「米国よりアジアの一国たる日本の方が(インドネシアに)影響力がある」と述べて期待感を表明。
一方で長官はスカルノ大統領との会談で停戦監視役はタイが望ましいとの姿勢を示していたという。
結局日本の調停は失敗に終わりスカルノ大統領が実験を失った後にタイの仲介で終結。
駐マレーシア大使は中国が日本が調停で存在感を強めることを嫌いタイによる仲介を勧めた可能性を指摘しているという。
なんというかパワーバランスというかこういう動き、本当に面白い物で世の中簡単ではありませんな。