アメリカでいうGMみたいな状況になっちゃってにっちもさっちもいかなくなってきたJALの話でございます。様々な思惑が働きタスクフォースだとか企業再生支援機構だとかいろいろ出てきたけど問題はまだまだ多い感じ。
週刊 ダイヤモンド 2009年 11/7号 [雑誌]
アメリカの場合だとユナイテッド航空とゼネラル・モーターズの話が書いてありました。どちらも株券は紙切れになったのね・・・マイレージは保護されるみたいだけどこの状態が続くと不安でANAの方優先で乗るようになっちゃうかも、マイラーだと。
JALがANAと自社を様々な項目で比較した「ANA/JAL調査・分析結果報告」が面白かった。結論としてはちゃんと問題点を把握したけど実行に移せませんでした、という感じ?あとは政官癒着の構造があり自民党の時代ではこれは解決出来なかったのかもしれませんね。
比較はまずは
・大量の大型老朽機を抱え整備費高のコスト体質
2004年10月時点ではJALはANAに比べて平均機齢が約2年高い。ANAは経営危機に陥った1998年~2002年に関しても着実に機材更新を推進。
JALは経営が苦境になったらANAの対応の逆で機材更新を怠り財務補強の為に高く売れる機材を優先して売却していました。
なので燃油高騰時代になるとANAは最新鋭機と中型機で燃費効率が良く、JALは老朽化した大型機と旧型機で差が出てきまして整備費でも新しい機体のANAはJALよりかなり効率よくやるようになりこちらでも差がついたと。
・労使対立でなす術なし 大ナタ振るえぬ人件費
従業員数は地上職、運航乗務員いずれもANAの約2倍。管理・販売などの間接部門だと約2.4倍。収入比率は1.6倍なので著しく生産性が低い。
2008年度はANAとの収入比較比相当まで改善はされたらしいですが。
JALは長年にわたりリストラが甘いと指摘され続けてきました。
調査報告では「JALとJASの統合発表後、ANAで労働条件の切り下げが相次ぐが、労組を含め、社外に対してANA批判を表明する動きはみられない」というのがあります。
なぜか?
ANAはJAL・JAS統合に危機感を抱き、運航乗務員や客室乗務員も給与や待遇の見直しを受入、賞与は業績連動方式が導入されました。
対してJALは8つもの労働組合を抱えうち7つは経営と対立関係にあり社員達は長時間常務手当削減など、労働条件変更を掲示した経営に対しいくつもの訴訟を起こし労働裁判で全勝。
破綻寸前の今でも労組は過去の経営責任追及に力をいれ経営はなんの制御も出来ていない。
お互い、もう少し歩み寄ればいいのに何やってんでしょうね、この会社。
レベニューマネジメントの話やそもそもANAが1999年にスターアライアンスに加盟して先進情報を得つつ不採算路線はスターアライアンスの加盟各社の便を利用した共同運航(コードシェア便)に切り替え収入拡大から利益重視の経営へシフトしていたのに対し、JALはワンワールドに加入したのが2007年、遅すぎ。
分析して改善も考えているけど実行しなかったおかげでここまで差がついてしまったのですね。
未だに民間会社という意識がなさそうで意識改革から始める必要ありそうです、JALは。
まあANAはシステムで不具合だしたり胴体着陸が得意なボンバルディア機で問題起こしたりはしておえりますが今のところはそれなりにうまくいっているように思えます。
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