2011年9月27日の日経産業新聞の記事です。メガチップス会長 進藤 昌弘氏のお話。ベンチャーのような小さな組織の強みはスピード感であり、幹部の迅速な意思決定や管理職や社員の行動スピードに頼る部分が大きい。
その人が当事者意識を持って課題の解決に挑むかどうかに左右される。
例えば企業体質改善や新規事業の育成などの課題を管理職に示したとしてその管理職にやる気がない場合は以下のような混乱と解決のプロセスとなる。
1.賛成はするものの行動は起こさず、働きかけを無視(=総論賛成の他人)
2.実行内容と役割を決めようとすると、仕事が回ってこないように別の問題を持ち出して抵抗する(=各論反対の抵抗勢力)
3.更に具合の悪いことには、自己顕示欲に任せて枝葉末節の問題点を指摘して、本質問題をそらして社内を混乱させる(=社内評論家)
4.経営者が説いてまわり、ようやく意識に変化。与えられた課題を自分の問題としてとらえる(=解決当事者への変貌)
5.自主的な行動を起こし、課題解決で成果をだす(=相互信頼関係)
ベンチャーのスピード感はこの1~5のプロセスの長短で決まる。
メガチップスの経験を元にお話が書いてあります。経営幹部(企業リーダー)、管理職(組織リーダー)、社員(メンバー)の違いを作るのは専門知識や経験の差ではなく、それぞれの心の問題だと。
勉強になりました。