ファミコンも当時は作るの大変だったのね・・・VB経営虎の巻「危機感が生む新コンセプト」メガチップス会長 進藤晶弘氏: YUU MEDIA TOWN@Blog

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2013年08月21日 (水曜日)

ファミコンも当時は作るの大変だったのね・・・VB経営虎の巻「危機感が生む新コンセプト」メガチップス会長 進藤晶弘氏

2013/08/20の日経産業新聞の記事です。VB経営虎の巻「危機感が生む新コンセプト 究極の思考、好機に変える」という記事がありました。メガチップス会長 進藤晶弘氏の記事です。
日本企業の取り巻く環境は代わり、過去の延長線上の経営は許されない時代に。
従来にはない新しいコンセプトを創造する事が大切という話から始まりまして過去のお話に。

1979年、進藤氏はリコーに転職。半導体事業を0から立ち上げる経験をして工場は完成したものの実績のない新規事業部に仕事をくれるところはなく、このままでは事業部が閉鎖されてしまうという危機感で営業に走り回り、1981年に運命的ともいえる任天堂との出会いに恵まれる。
当時はゲーム機といえばゲームセンターの業務用ゲーム機が主流。大規模集積回路(LSI)を数十個も搭載した制御基板が2枚使われ価格は100万以上。
ファミリーコンピューターの販売価格を考えるとLSI価格は2000~3000円以下に収まる「2チップまでのLSI化」が必須だったという。
社内にそれを伝えると「無理、不可能」という反応。
そんなある日、入浴中にいいアイデアが浮かびそれを社内に理解してもらうため、制御基板の主要標準LSI(画像処理やメモリー)を集め、心臓部には世界で最小面積のアメリカ社製8bitCPUを選びそれぞれ顕微鏡写真を撮影、それを必要部分切り分けして約2メートル角に仕上げ、それを複写機で何度も縮小しA4判用紙に20cm角の画像として仕上げる。それを社内の人間に「このように設計すればいい」と提案したという。
しかし社内技術者は「これだけ多機能で大規模な回路を1cm角のシリコンに集積できる技術は世界にはない。絵に描いた餅だ。」と・・・・・
そこで今度はどうすれば実現するのか頭を切り換え家庭用ゲーム機に不要な機能を徹底的にそぎ落とす、事に。LSIの知識を持つ社内技術者と任天堂の技術者でチームを作り検討。
互いに知識を出し合って仕様を決め、1年半後には2チップのシステムLSIが完成。
日本初の本格的システムLSIのコンセプトが実現した瞬間でした。

それ以降のファミコンの隆盛は皆さんが知ってのとおりですがファミコン作るのにこんな苦労があったというのは意外でした。なんかの本でファミコンは枯れたチップを使い云々、とか見た気がしていたのでもっと簡単にできたもんだと思い込んでました。

リコー、任天堂双方のチームが危機感をもって臨んだ事でシステムLSIという新コンセプトが出来て子供が家庭で遊べる安価で高性能なゲームを実現。
「究極の思考がピンチをチャンスに変えたのだ」と締めくくられています。

---------2018/11/17 11:26追記----------
じぇみに広野氏が語るセガ・マークIIIの潜在能力 - Togetter


他から見てもやっぱり凄いチップだったんすね・・・・・

---------2018/11/17 11:26追記ここまで----------

---------2023年2月27日 9時38分追記----------

いろいろ調べてたら、ファミコンだけではなかった・・・・
第3章 人生の転機。 転職、運命的な出合い | 株式会社メガチップス
ファミコンと任天堂を支えたもう一人の天才 -進藤晶弘-|初心カイ|note

すげぇな・・・・・

---------2023年2月27日 9時38分追記ここまで----------

関連

VB経営虎の巻「組織のスピード感 当事者意識の範囲に左右」(2011年09月28日 (水曜日))


Posted by 封神龍(酒) at 2013年08月21日 11:42 | トらックバック | 【所属カテゴリ: ビジネス5】【コメントについて】【トラッくバックについて】【RSS登録についてRSS登録

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