2014年2月16日の日経朝刊記事です。「日曜日に考える 若い世代の力 引き出すには」という記事がありました。その中でITベンチャー経営の猪子氏、人材コンサルタントの常見氏の話が掲載されています。
猪子氏は「上の世代がアプローチ」という事で今のネット世代は農業革命、産業革命と並ぶ情報革命が始まり、若い世代はどの国でも上の世代とは価値観が離れている、と話しています。
音楽だと国単位でマスメディアがあり、国民的歌手が居た(日本でいえば美空ひばりさん等)。今の10代が歌うカラオケの多くは様々な人が作り出したボーカロイドに歌わせた曲だったりして、友達で勧められ、動画サイトで聞く。世代を超えて共有しようがないという。
生活習慣についても話があり、仕事においても上の世代は会議に紙とペンを使うが、若者はパソコンに打ち込む。大人の目にはそれが失礼に映るが、パソコンで入力すればそのまま大画面で共有でき、配布も簡単。若者には大人が紙とペンで情報を独占するようで失礼に見える。
こういった感覚が正反対。
そうなると単なる上の世代の常識を説明もせずに押しつける状況となり
「若者は注意される理由がわからない。ならば怒られないよう何もしないでおこう、とにかくおとなしくしておこうと萎縮してしまう」
若い世代に限らずというか
★VB経営虎の巻「個人商店からの脱皮 会議体制整備、社員30人メド」(2011年02月13日 (日曜日))
「オーナーが何か気になった時に、幹部を呼びつけるというやり方を続けていると、組織の生産性を落とすだけでなく、幹部社員の質を落とすことになる。幹部社員が自分で考え、主体的に仕事をするようになると、当然ながら、自分の時間の割り振りを計画する。ところが、それに構わずオーナーからの呼び出しが日常的にある。そうなると自分の計画が立てられない。いきおい、指示待ちになってしまう。」
この話を思い出したな・・・
コミュニケーション能力に関しても対面能力については低いが、その分ソーシャルネットでの能力に長けており、対面能力は低くて当然。若い者にSNSでの情報発信を禁じている企業は損をしている、と。
この差は上の世代が下に近づいて埋めるしかないという。猪子氏も若い社員と接していてわからない事があると「僕らの時代は進化が遅れているから申し訳ないけどももう少し説明して」と頼むという。
「デジタル世代の感覚で作った会社は、世界中で似ている。彼らにはこれが普通。だからピラミッド型組織に身を置くとパニックになり、なぜ段階を踏んで報告を「上げ」なければならないかわからない」
自分たちにあう合理的な組織を求めているが、実際の組織や上司はわからない事だらけ。目立てば避難されるのでおとなしくしている他ない。もっと寛容な組織を作るべき、と。
続いて常見氏。「働くすごさを伝えよう」と。
前向きすぎて空回りする若者を意識高い系として警鐘を鳴らしています。
まあ自己啓発などのブームもありますからね。
大人が若者にしてあげられるという所でただ単にがんばれ、では無責任。もっときめ細かく接する事が必要。インターンシップでも若者は成長したがっており、一番いい経験を聞くとしかられた事。具体的な指導がいいという。上意下達の軍隊式、体育会式は駄目。感情的ではなく具体的に丁寧に説明する会社の評価が高いという。
職場でも論壇でも世代間で大切なのは対立ではなく対話、大人が対立を煽ってどうするのか?としめくくっています。
面白かったです。