★「久夛良木が面白かったからやってただけ」 プレイステーションの立役者に訊くその誕生秘話【丸山茂雄×川上量生】
この記事、めちゃくちゃ面白いし内容濃過ぎやな・・・・・更に肉付けして本に出来るレベルちゃうん?
プレイステーションが発売された1994年12月3日、私は発売日に買いました。次世代ゲーム機戦争といろいろ盛り上がっておりましたね。先行して3DOが出ており、少し遅れてPC-FXがございましたが本命はやはりプレイステーションとセガサターン。任天堂のスーパーファミコンの次世代機ウルトラファミコンもといNintendo 64が少し先に控えての時期でございます。
ナンバー1はどちらにしても任天堂だろう、な話ですが2位争いはどうなるか?まさかプレステが任天堂を倒し家庭用ゲーム機でナンバー1になるなんて思いもしていませんでした。
プレイステーション発売に関してはスーパーファミコンCD-ROMを任天堂とソニーが共同開発し、市場自体を奪われるのではないかと危惧した任天堂が一方的に契約を破棄し、その怒りでプレイステーションが動き出した、的な印象ありましたが、上記記事見ていると一部はそうでもないような事が見えてきます。
「それはちょっと違うな。そもそも経緯を言うと、PSの前にスーファミの音源チップを久夛良木がやっていた。でも、それは単なる部品メーカーとして、久夛良木がソニーとして作って京都に納めてただけだよ」
「久夛良木はしつこく言い募ったので、任天堂が、「わかった。どうにもならないと思うけど、お前がCD-ROMをやっていいよ」というところまで持ち込んだんだね。」
「任天堂のシアトルに居た、当時の代表取締役社長の荒川さん【※】が、これはヤバいんじゃないかと思ったらしいんだな。軒先を貸したつもりで、母屋を久夛良木に乗っ取られるかもしれないという警報が、どうもシアトルの方からガンガン流れてきたようなんだよね」
でいきなり契約を破棄されるわけですが
「実際、当時の俺たちは会社からそういう風に聞かされてるの。でも、そこでソニーが訴訟を起こすような話にはなっていないのが、どうにも不思議なんだよ。」
これは確かにそうだよね。久夛良木さんはそれをうまく焚きつけて自分達でゲーム機だそうという方向に会社をもってったと。それも凄い話だ。
そしてその真実については
「そう。久夛良木は、真実を知っているはずだね。」
面白すぎる・・・・
最初のプレイステーションへの投資規模は
「CPUをとりあえず作ってもらうために、140億円をAMDに放り込んだ。でも、そんなのは序の口で、それから先はドーンと積み上がっていったね。」
PSのCPUってAMDが作ってたのか・・・・
「100万台発注しちゃったから、「目指せ100万台」だった」
マジか・・・・
流通の初心会の話も面白いな・・・・・
更に
「ゲーム業界の技術系の人たちにも二つあって、パソコン系とアーケード系に大きく分かれるんだけど、パソコン系の人たちの方がPSを喜んでいたな。一方でアーケードの人たちには、家庭用にこんな高性能のコンピュータを持ち込まれたら、自分たちのビジネスが壊れるんじゃないかという空気があって、不安そうにはしていた。」
こういう話も面白すぎ。
「そりゃ、あなたは耳だけで音楽を聴くことを知っている世代だから……今のスマホで育ってきた子供たちは、また違ってくるはずだよ。」
こういう表現は新鮮というかなんかぐっさりきたな・・・・そうか・・・・・耳だけで音楽を聴く事を知っている・・・・か・・・・音楽業界の分析も面白い。
「雑踏の中にゲームの足音が聞こえていた?丸山氏: そうだったなあ。あの頃は、そもそもゲームセンターもあったしな。」
なるほど。
というか 久夛良木さんの凄さが再確認できた記事というかやっぱあの人、凄いんだなぁ・・・・・
プレイステーション3までは久夛良木さんの意向が強く出ていたような気がするけどPS4はほぼ単なるパソコンやもんねぇ・・・・・
プレイステーション1~2ぐらいの時がソニーも全盛期ですかね。あの時はVAIOも立ち上がってたし。
それ以降はAppleにやられまくりで音楽に関しても著作権でガチガチにしたあげく沈んでいきましたもんねぇ。最近はちょいと盛り返してますけどあの落ち目の時は本当につまらない会社になってたよね、ソニー。
199x年代の次世代ゲーム機戦争、自分的にも学生というか若い頃で多感な時期でいろいろな情報やソフトが飛び交って本当に面白かった。
こういう時代ですね。
ファミコン通信1994年12月2日号の目次。
次世代ゲーム機スペック。本当、いろいろなメーカーが争ってましたな。この中では性能はやはりPSかSSが抜けているかな?N64は64bitCPUでかなり後発なのでこの中にはありませんが性能はだいぶ違いますな。ただN64はカセットでしてな・・・・
1994年の次世代ゲームスペシャルED特別編集号。こういうのを見て次世代機への期待を膨らませたものでした。その結果、購入したのはプレイステーション。リッジレーサーとか闘神伝ではすげぇすげぇだったし、クライムクラッカーズのエンディングのフルサイズアニメーションには度肝を抜かれたものです。今でこそ、普通なんでしょうけどね。
自炊したフォルダ見てたら当時の雑誌がいくつか出てきまして、懐かしく読んでおりました。その当時の書籍とか当時の雰囲気が感じられてまたいいよね。
当時は自分も熱かったなぁ・・・・
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★「ソニーの使命は大賀時代で終わっていた」:日経ビジネスオンライン