こちらの本も発売当時欲しいと思ったけど、Kindle版が出るのを待っていた本でございます。
2000年初頭、日本HPでLinux事業を担当した方のお話でリーダーの話はともかく、当時の日本hpがリナックス事業にどのように力をいれて拡大していったのかも興味ありまして。
といっても一部事例にMySQLの話が出てきたぐらいで、そのほかはだいたい組織や人間の話ですわね。そういう本ですので当然なのですが。
にしても日本に限らずhpの社風、面白いですね。大きくなってもベンチャー的な気質があるというか。この方に限らず、上司ですがイスにふんぞり替えって部下を呼びつけるのではなく、自分自らが歩き回り、話を聞くというのも社風なのかな。
メンバーの多様性を尊重する「hpウェイ」の話なども。ロックミュージシャンがいたり、産休に入るので半年間は代理の人に手伝ってもらう、シリコンバレーは子供を教育するのに向いていないから、田舎に引っ越したい等、HPでは「活動が仕事に支障を来さない」「競合他社の業務ではない」という条件を満たせば基本的には社外の活動はどれだけでも認めてもらえるようになっている。
中には欧米で盛んに導入されつつあるサバティカル休暇をとって1年ほど充電期間にはいる人も居たそうな。
ちなみにこのブログでは
★多様性・イノベーションを育む長期休暇制度のススメ(2014年08月08日 (金曜日))
サバティカル休暇の話はこちらや
★COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2014年 10月号「海外で「夢」を叶える。」を読んでの感想(2014年08月27日 (水曜日))
あたりで長期休暇とった人の話があります。
誰が何を知っているか?を知っておくこと、の部分では今日読んだ本の
★杉山大輔さんの「行動する勇気」を読んで(2014年09月27日 (土曜日))
の自分をPRする部分の話を思いだした。こちらは自分をPRする方の話、このリーダーの話の方はPRされた能力を覚えておいて適切に使い、実行する能力の話。
「誰が何を得意としているのか?」「誰が何を知っているのか?」「誰がどういう事を好きなのか?」という事でリーダーはそれらを把握しておく必要がというか把握しとけば便利ね、という話かな。
今はそんな組織の中にはいないものの、組織や人との関わりの中でこういうリーダーは良いかなと思います。自分がリーダーになるのであればグイグイひっぱっていくタイプよりかはこういうタイプの方が好み。
勉強になりました。